前作の「IT:chapter one」はホラー映画史上最大の興行収入をあげたそうで、その完結編である今作にも非常に
期待がかかってます。
原作は言わずと知れたスティーブン・キングの傑作、アメリカの田舎町で27年周期で起こる子供の失踪事件。
その原因を突き止めようとする子供達と、ピエロの格好をした「それ(IT)」と呼ばれた得体の知れない
超自然的な存在との戦い。物語は前後編に分かれていて、今回は後編。かつてITに立ち向かった子供達は
すっかり大人になり、子供の頃の記憶も薄れていた頃、27年周期が再びやってきて、もう一度「それ」
と対峙することになる。
キングの小説は一時期かなりハマっていてあらかた読んでますが、この「IT」は表紙の藤田新策さんの画が
非常に素晴らしく、本屋で見てすぐカバー買いしました。しかし読み始めたのはいいんですがハードカバーの
分厚さに負けて下巻は未読。1991年出版なので、かれこれ28年前ですか。久しぶりに引っ張り出してみました。
今見てもやはり装丁が素晴らしい。
前作は何人もの子供達が活躍する話なので、今回大人になった姿を見ても「この人どの子だったっけ?」と
ちょっと戸惑うけど、それぞれのエピソードが用意されており、ちゃんと思い出せる親切な作り。
なにしろ上映時間が3時間近くあるので、端折られることなく一人づつちゃんとエピソードがあります。
前作を面白く観れた人なら、間違いなく今回も満足するかと思います。恐怖シーンも、なかなかよく考えられて
いて飽きない。3時間はあっという間。驚くのは、頻繁に出てくるかなりの量の回想シーンで子役が前作の姿の
まま。あの年頃の子供と言うと数年経ったらどうしても大人びてくると思うので、おそらく前作を撮った時に
同時に今回の分も撮っていたと思われる。前作がコケたら大変なことになってましたね(・_・;)。
一つだけ気になった所は最後のシーン。あれだけ不気味で、得体が知れず、巨大な恐怖の存在だった「それ」
のやっつけられ方がどうも腑に落ちない。恐怖を与えることで餌となる子供が美味になる・・・という設定を
思い出せばあの展開はありえるのかもしれないが、唐突感があって「それでやっつけられちゃうの?」と思って
しまった。
とは言え、3時間どっぷりこの世界に入り込めたのは満足感があって良かった。
ITは昔、TV映画になっていて、その時ペニーワイズを演じていたのが「ロッキー・ホラーショー」で有名な
ティム・カリーで独特の迫力があり怖かった。姿は彼のほうが好きですね。ペニーワイズは最後に正体を表して、
ある姿になるんですがそこがコマ撮りになっちゃうんですよね。技術的にやりようが無かったのは仕方ないけど、
そこで興醒めした人も多いかと思います。しかし今回はさすがに技術が発達していてチープさは全く無く
良かった。それだけにあのやっつけられ方がなあ・・・。